姿勢の基礎と、姿勢改善のために本当に大切なこと
ボクノジム高円寺店代表トレーナーのそうです!
私たちは日常生活の中で「姿勢が大事」と何度も耳にします。しかし、そもそも“姿勢とは何か?良い姿勢とはどんな姿勢なのか?を正確に説明できる人は多くありません。そこで本記事では、姿勢の基礎から改善の考え方まで、はじめての方でもわかりやすく解説します。
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YouTubeでの解説はこちら:一生ためになる【良い姿勢】とは
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■ 姿勢とは何か?
姿勢とは、空間内における身体各部の相対的な位置関係。
無意識に重力へ反応し、身体のバランスを保つための仕組みである。
つまり、姿勢は意識してつくるものというより、
「脳や身体が自動的に「倒れないように調整しているもの」ということです。
また、望ましい姿勢の条件としては次の3つが挙げられます。
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安定性が高い(転倒しない)
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エネルギー消費が少ない(疲れにくい)
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身体の構造にストレスが少ない(痛みが出にくい)
これを見ると、単に「背筋を伸ばした姿勢=良い姿勢」ではないとわかります。
■ 姿勢は“環境で変わる”
3つ必要な要素を解説します。
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環境によって変化する
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無意識に重力に対する反応
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ストレスが最小になる位置を身体が勝手に選ぶ
例えば──
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寒い日は猫背になる(体温を逃がさないため)
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スマホを見るときに頭が前に出る
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電車内では壁にもたれて立つことが多くなる
どれも「ラクするための姿勢」です。人間は生き物として、頑張るよりもラクな方を選ぶ特徴があります。
■ 良い姿勢は一つではない
良い姿勢を3つの視点から整理すると次の通りです。
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力学的視点:重心線や正中線に近いか
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生理学的視点:疲れにくいか
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美学的視点:見た目が綺麗か
つまり「良い姿勢」は目的によって変わります。
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スポーツでパフォーマンスを上げたい
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長時間のデスクワークでも疲れにくくしたい
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ボディラインを綺麗に見せたい
どれを優先するかで“最適な姿勢”は異なります。
■ 「姿勢改善より痛み改善」が先
人間は生存が最優先。痛みがあると脳はパフォーマンスを下げる。
痛みの改善が姿勢改善より先に必要。
例えば──
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ぎっくり腰の人に「背筋を伸ばして立ちなさい」と言ってもできない
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肩が痛いと正しい肩の位置には戻せない
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足裏が痛いと重心を正しく乗せられない
痛みがある状態では、脳は“姿勢改善”にリソースを割きません。
まずは痛みの軽減と安心感をつくることが最優先です。
■ 姿勢と呼吸の深い関係
姿勢には呼吸が大きく関わります。
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酸素供給・二酸化炭素の排出
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pHバランスの安定
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血流の改善(NO産生)
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重心や身体の安定
特に「重心が安定する」という点は重要です。
● 呼吸が変わると姿勢が変わる例
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息を吸いすぎると胸が張って腰が反りやすい
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息を吐ききれないと肋骨が前に広がり猫背になる
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息をゆっくり吐くとお腹の張りが出て姿勢が安定する
呼吸で肋骨の位置が変わると、その上に乗る肩や頭の位置まで変わります。
■ 姿勢改善の本質:「心地よい姿勢」をつくること
心地よい姿勢 > 綺麗な姿勢
人間は快適さを最優先する
姿勢改善とは、単に背筋を伸ばすことではなく
「身体が心地よいと感じるポジションを増やすこと」です。
■ 心地よい姿勢をつくるために必要な要素
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感覚の統合(視覚・前庭覚・体性感覚など)
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足裏の感覚
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脊椎の柔軟性
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多様な動きの獲得(ディファレンシャルラーニング)
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筋肉量
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心理的安定
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腸内環境・生理的安定
● 具体例で解説
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足裏の感覚が弱い人
→ 姿勢がふらつきやすい。バランスパッドやアダプベースで改善。 -
脊椎が硬い人
→ 歩くときに衝撃を吸収できず腰痛になりやすい。キャット&カウや胸椎屈曲や伸展などの動作が有効。 -
ストレスが強い人
→ 呼吸が浅くなり、肩が上がりやすい。ゆっくり息を吐く練習が効果的。
姿勢改善は筋トレだけでなく、
感覚・呼吸・心理・生活習慣まで含んだ総合アプローチで行う必要があります。
■ まとめ
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姿勢とは、身体各部の位置関係がつくる「無意識の重力への反応」
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良い姿勢は目的によって変わる
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痛みがあると姿勢改善はできない
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呼吸は姿勢に大きく影響する
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姿勢改善は「心地よさ」を軸に考える
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感覚・柔軟性・筋力・心理など多方面から整えるのが重要
姿勢は“努力で無理やり作るもの”ではなく、
身体が自然と選びたくなる姿勢を育てていくプロセスです。
もし、自分の姿勢が気になっている方は、まず「痛み」「呼吸」「足裏」「背骨のしなやかさ」など、ストレスが少ない状態を整えることからはじめると良いです。
「2ヶ月後の健康よりも1年後の健康を」という理念から、怪我や病気から一番遠い場所へ導くためのボディメイクを提供します。
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