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意識的な良い姿勢は腰痛を引き起こす

ボクノジム高円寺店の代表トレーナーそうです!

今回もちょっとマニアックな内容です。
反り腰や姿勢への興味がある方は最後までご覧ください!

この記事では、なぜ僕が反り腰や姿勢改善に対して眼球運動や様々な運動が必要だと思っているのか?ということを脳をもとに理解いただければ嬉しいと思って書きました。


合わせて読みたい:姿勢は筋肉だけでなく“中枢神経”が決めている

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なぜ“姿勢を良くする努力”が腰痛を招くのか?

「猫背を直そうとして胸を張ったら、腰が痛くなった」
「常に姿勢を意識して生活しているのに、なぜか慢性腰痛が治らない」

このような事は、実は多くの人に起きています。
原因の一つは、“姿勢を意識しすぎる”ことによる中枢神経系の過剰な介入や筋骨格系の過緊張が原因です。

特に注目すべきは、大脳基底核と小脳の働き
これらの領域は「無意識的な運動制御」に大きく関与しており、本来、姿勢というのは“考えて整えるもの”ではなく“自然に保たれるもの”ということをまずは頭の片隅に入れておいてください。


姿勢を意識することで、動きは「不自然」になる

人は本来、静止している時でも微細な揺らぎを通じて姿勢を保っています。
これは、体性感覚、視覚、前庭覚などからの情報を統合して、「小脳」や「大脳基底核」が適切に反応を出力することで成り立っています。

ところが、姿勢を「良くしよう」と意識してしまうと…

  • 筋肉が過度に緊張し、柔軟なバランス調整ができなくなる

  • 動きが滑らかさを失い、“固めた”姿勢になる

  • 感覚入力が制限され、フィードバックループが狂う

結果として、特定の筋群(特に腰椎周囲)の慢性的な緊張や負荷が増し、腰痛につながります。


大脳基底核と「運動の自動化」

大脳基底核は、運動の選択・開始・切り替え・抑制などを担う“運動の中間管理職”のような役割を持っています。

本来の姿勢制御では、意識しなくても大脳基底核が必要な筋活動を背景で自動調整してくれています。

しかし…

  • 姿勢を常に意識している状態では、前頭葉からの随意的な出力が過剰になり、大脳基底核の働きが阻害される

  • “自動化された運動”が妨げられ、姿勢制御が不安定になる

  • その結果、腰部などに代償的な固定パターンが出現しやすくなる

つまり、「考えすぎる姿勢」は、自動化された姿勢制御のシステムにノイズを入れる行為なのです。


小脳は「誤差修正」と「運動の滑らかさ」

小脳は、姿勢や動作中の誤差検出と修正、タイミング調整を担っています。
例えば歩行中にバランスを崩しそうになったとき、無意識に微調整をして倒れないようにするのが小脳の仕事です。

しかし、常に「姿勢を正さなければ」と意識していると:

  • フィードバックを活かす余地がなくなる

  • 小脳による微調整が発動しにくくなり、硬直した運動パターンになる

  • 特に腰椎・骨盤周囲の運動の“滑らかさ”が失われる

つまり、小脳の機能を無くしてしまうような姿勢制御になっているのです。


良い姿勢とは「脳が自然に選ぶ姿勢」

本当に理想的な姿勢とは、「筋肉を固めて作るもの」ではなく、中枢神経系が自然に選択した結果として現れるものです。

そのためには:

  • 感覚情報がしっかりと脳に届くこと(足裏・三半規管・視覚など)

  • 運動がリズミカルで自動化されていること

  • 前頭葉からの過剰な指令を抑え、“任せる”こと

これらを意識したトレーニングや生活の工夫が重要です。


実践アプローチ:姿勢を“意識せず整える”3つのヒント

  1. 骨盤の揺らぎや背骨の柔軟性を取り戻す
     → 股関節の安定性エクササイズ、キャット系、ステップ運動などを活用

  2. 歩行中に意識する点を絞る(最終的には無意識)
     → 踵の接地感や左右の重心移動に注意を向ける

  3. “姿勢を正そう”と思った瞬間に深呼吸する
     → 意識的な出力を一度切り、無意識の出力にリセットする習慣をつける


まとめ:姿勢は「良くする」ものではなく「整う」もの

腰痛の改善には、「姿勢=筋肉の形」ではなく、「姿勢=神経の出力」と捉える視点が欠かせません。

大脳基底核や小脳といった“運動の裏方たち”がスムーズに働ける環境を整えることが、
腰痛予防や姿勢改善の“神経的な土台”となります。

姿勢は「意識して良くするもの」ではなく、「無意識に動くもの」。
その本質を理解することがより良いボディメイクにつながると思うので、何か参考になれば幸いです。


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