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痩せにくい人が目指すべき「ハイエネルギーフラックス」とは?メリットと実践ステップ

ダイエットを繰り返しても痩せにくくなってきた…。
そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

実はその原因は、カロリー制限を繰り返したことによる「代謝の低下」にあります。
それを改善するために必要なことが、ハイエネルギーフラックス(High Energy Flux)という考え方です。

この記事では、痩せにくい体を改善するために必要な「ハイエネルギーフラックス」の意味、そのメリット、そして実践するためのステップを解説します。

ハイエネルギーフラックスとは?

「たくさんのカロリーを摂取し、たくさんのカロリーを消費している状態」を意味します。
研究の世界でもこの言葉が使われ始めたのは比較的近年でして、肥満が世界的に課題である今、注目されている考え方です。

例を挙げると:
ローエネルギーフラックス:1200kcal摂取 → 1200kcal消費 → 体重一定
ハイエネルギーフラックス:2000kcal摂取 → 2000kcal消費 → 体重一定

同じ「体重維持」でも、後者の方が圧倒的に健康的で、代謝の状況もメンタルも良い状態で安定できます。
だからこそ、何度も食事制限を繰り返して痩せにくくなった人ほど、今は痩せようとするのではなく、ひとまず下がった代謝を元に戻すために、ハイエネルギーフラックスを目指す必要があると考えています。

さて。ではなぜ、食事制限を繰り返すと、痩せにくくなってしまうのでしょうか?

食事制限を繰り返すことで痩せにくくなる理由

ダイエットを始めるとき、多くの人が真っ先に選ぶのが「食事制限」です。
確かに最初のうちは体重がスルスル落ちて「効果が出た!」と感じられます。
しかし、同じ方法を何度も繰り返すと、だんだん痩せにくくなり、リバウンドを繰り返してしまう人が非常に多いのです。

その最大の原因は基礎代謝の低下です。
摂取カロリーを減らすと、体は生き残るために「少ないエネルギーでやりくりするモード」に切り替わります。
いわゆる「省エネモード」。
ホメオスタシスという体のシステムが反応して、消費カロリーそのものが下がってしまいます。

つまり、食事を減らせば減らすほど、代謝もそのレベルに合わせて下がってしまうのです。
たとえば1200kcalの食事で生活していると、体は「1200kcalで足りる身体」をつくってしまい、それ以上は痩せなくなります。

さらに怖いのは、長期間の食事制限は代謝を長期的に低下させることです。これはいくつもの研究で明らかにされている事実です。
一度落ちた代謝はすぐに戻らず、体が「痩せにくい体質」へと変わってしまうのです。
その結果…
・以前のように食事を減らしても痩せない
・ちょっと食べただけで太りやすくなる
・食事制限を続けなきゃいけなくなる
といった悪循環に陥ります。

だからこそ、繰り返しの食事制限ダイエットは一時的に体重が落ちても、最終的には代謝を下げてリバウンドを招くリスクが高いのです。

ハイエネルギーフラックスを目指すメリット

1. 空腹感から解放される

適切に食事を確保できるため、食欲との戦いから解放されます。ボクノジムのお客様でも、例えば女性だと、来店時におよそ1,500kcalで生活なさっている方が多いです。いろいろとダイエットのことを頑張って食事制限がなんとか維持できつつも、本当はもっと食べたい・・・とせめぎあうようなボーダーラインです。そこからきちんと食事管理をすることで1,700~2,000kcalまで引き上げて、ハイエネルギーフラックスを作れています。もちろん体重は増えません。増える場合でも微増程度。そのあと、プチ減量などを挟み、最終的に体重コントロールも実現です。

2. インスリン抵抗性の改善

血糖値が安定し、生活の質が向上します。これはもちろん運動との組み合わせで成り立ちます。沢山のカロリーを適切に筋肉に運び入れることができるようになります。

3. 基礎代謝が高まる

「よく食べ、よく燃やす」ことで、代謝の土台そのものが強化されます。さすがに、ジムで超正確な数値を測定できるわけではないですが、体組成が変化しておりますので、帰路代謝率は必ず改善していることかと思います。

4. メンタルが安定する

栄養不足によるイライラが減り、家庭や仕事にも良い影響が出ます。これもダイエット指導あるあるです。良いダイエットをできていると諸々の調子が良い。悪いダイエットだと調子が下がります。ダイエットをした後で元気じゃなくなったという人は結構多いですよね…。

5. 「いつでも痩せられる」状態を作れる

2000kcalで体を回せる人は、減量モードに入った時の余力が大きく、効率的に痩せやすいです。この“いつでも痩せられる”という自己効力感がメンタルを安定させるようでして、この点で満足いただけるお客様もいらっしゃいます。

お客様の声

この方も女性で摂取カロリーを1,900kcalまで引き上げてエネルギーフラックスを高めた後に、プチ減量をしました。
この流れだからこそ、体重減の反応も良く5㎏ほど減量成功です。
そして、そのあとに、再び摂取カロリーを1,900calまで戻しています。
リバウンドはしていません。

(かなり直筋は外食で食べ過ぎて体重が増えたそうですが(笑)また元の生活に戻せばいいだけだから焦っていないとおっしゃっています。)

ハイエネルギーフラックスを作る5ステップ

先に注意点として…簡単にステップに分けましたが、実際には各お客様の状況次第です。あくまでも目安としてください。

ステップ1:体調不良を改善する

まずは貧血、腸トラブル、慢性痛などの不調を整えましょう。
ここをスルーしちゃう人が多いですが、カラダのトラブルは“可能な限り”減らした方が都合が良いです。
これらは体内の炎症ですので、代謝にも悪影響だからです。

ステップ2:現状把握をする

アプリを使って体重、摂取カロリー、PFCバランス、睡眠時間、活動量を記録します。
特に食事と体重の関係は把握しておくべきでしょう。

ステップ3:運動習慣を身につける

「運動なしで痩せる」ことはオススメできません。
というか、ハイエネルギーフラックスを作る上で、運動は必須だと考えます。特別な事情がない限り、運動は実施しましょう。

ステップ4:PFCバランスの改善

PFC=2:2:6、または2:2.5:5.5あたり。
この数値は厚生労働省も推奨するような一般的な数値です。
まずはこのラインに整えるが良さそうです。

ステップ5:少しずつ食事と運動を増やす

PFCバランスを見ながら食事を増やし、同時に運動量も強度も上げましょう。
こうしてハイエネルギーフラックスになれるんです。

必ず焦らずに少しずつ実施することをオススメします。
ジムのお客様でも焦って、行動する人ほどダイエットの生活が定着しません。
痩せたい痩せたい!というはやる気持ちが行動を乱します。

少しずつ着実にやれば、体は変わります。

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